メニュー

◆講演者:Dr. Motomu Ibaraki (米国、オハイオ州立大学、教授)
◆講演タイトル:”Does One Hamburger Really Take 2,400 Liters of Water?
-21st-Century Water Security: Groundwater Depletion, Global Conflicts, and Public Health Crises-“
◆日時:2026年10月7日(水)(16:00~17:30)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 農学部第2講義棟 2階 2-22講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:農学研究院 斎藤 広隆 教授 (グローバルイノベーション研究院 食料分野 ジュリアン ブランジェチーム主催)
◆開催案内
◆参加人数:20人
講演概要
オハイオ州立大学 School of Earth SciencesのMotomu Ibaraki先生をお迎えし、GIR公開セミナーを開催した。Ibaraki先生は地下水水文学を専門とされている。本セミナーでは、「Does One Humberger Really Take 2,400 Liters of Water?(ハンバーガー1個に本当に2,400リットルの水が必要なのか?)」という身近な問いを入り口に、21世紀の水資源をめぐる様々な話題について、専門外の学生にも分かりやすく幅広くご紹介いただいた。
講演ではまず、農畜産物の生産に使われた水を、その食料を消費する側が間接的に使っているとみなす「仮想水(バーチャルウォーター)」の考え方が紹介された。ハンバーガー1個に約2,400リットルという数値も、牛の飼料作物の栽培に用いられる水などを含めて見積もられたものであり、私たちの日々の食生活が世界各地の水資源と結びついていることが示された。食料の多くを輸入に頼る日本で暮らす参加者にとって、水問題を身近に考えるきっかけとなる話題であった。
続いて、河川や地下水の利用をめぐって国や地域の間で生じている争いが取り上げられ、水資源の配分が国際関係や地域社会の安定にも大きく関わることが説明された。さらに、地下水の過剰な汲み上げによる地下水の枯渇や、安全な水が得られないことによる公衆衛生上の問題など、水をめぐる多様な課題が世界各地の事例を交えて紹介された。
本セミナーには日本人学生および留学生約20名が参加した。講演は英語で行われ、特定の研究分野に限らず水をめぐる幅広い話題が扱われたため、専門分野の異なる学生にとっても理解しやすい内容であった。講演後には参加者から質問が寄せられ、活発な意見交換が行われた。身近な食べ物から地球規模の水問題を考える、学生にとって視野を広げる有意義なセミナーであった。
このページの上部へ