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【2024.9.12 GIR公開セミナー報告】Dr. Richard Ansong Omari “Closing the legume gap for increased protein security in Europe”

イベント報告
2024.9.17

◆講演者: Dr. Richard Ansong Omari (ドイツ、ライプニッツ農業景観 研究センター (ZALF)、ポストドクター・リサーチャー)
◆講演タイトル:”Closing the legume gap for increased protein security in Europe”
◆日時:2024年9月12日(木) 10:30~11:30
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス6号館 2階 209セミナー室
◆言語:英語
◆開催担当者:農学工学研究院  大津 直子 教授(グローバルイノベーション研究院  GRH「栄養塩マネジメント学拠点」拠点
開催案内
◆参加人数:25人

講演概要

ドイツライプニッツ農業景観研究センター (ZALF)より、Richard Ansong Omari博士よりご講演をいただいた。ヨーロッパでは、健康および環境上の配慮から、タンパク源としてマメ科作物の栽培が拡大しており、特にダイズは輸入に頼らない方針から、急速に拡大している。しかし、中央ヨーロッパは気温や降水量、土壌肥沃度の観点から、ダイズ栽培にとって必ずしも適してないという状況であることを伺った。
そのような中で十分な収穫量を得るために、農工大との共同研究の中でドイツ土壌から単離された、低温、乾燥耐性の根粒菌を用い、ZALFで圃場試験をされた結果について説明された。中央欧州では降水量が年間500 mm程度なので、潅水をしないと収穫量が落ちるが、単離した根粒菌を接種すると、潅水をしない乾燥条件でも収量を確保することができ、種子のタンパク含量も、無接種と比較して増加することができたと報告されていた。
セミナーには学生を中心に25名が参加し、微生物接種試験や、ドイツでの栽培状況について活発に議論を行った。また、Omari氏は農工大の卒業生であり、大学院生より、海外で研究者になるキャリアパスについても質問を受け、丁寧に説明されていた。

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