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◆講演者:Dr. Paavo Penttilä (ユヴァキュラス大学、准教授)
◆講演タイトル:”Understanding wood nanostructure through scattering and modeling”
◆日時:2026年6月29日(月) 17:00~18:00
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 1号館 1階 11講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:農学研究院 堀川 祥生 教授 (グローバルイノベーション研究院 ARC吉田研究チーム )
◆開催案内
◆参加人数:30人
講演概要
Paavo Penttilä 先生をお迎えし、GIRセミナーを開催した。
Penttilä 先生は、X 線散乱・中性子散乱科学を専門とし、とりわけ木質バイオマスの微細構造解析において世界的著名な研究者である。近年は、植物細胞壁や木材の構造と物性との関係を解明する研究に精力的に取り組まれている。
本セミナーでは、X 線散乱法、中性子散乱法、X 線トモグラフィーなどの先端計測技術を用いて、木材の階層構造や水分との相互作用を解析した研究成果についてご講演いただいた。また、機械学習を活用した散乱データ解析や、高解像度イメージング技術を組み合わせた最新の解析手法についてもご紹介いただいた。
講演後の質疑応答では、複数の学生から活発な質問が寄せられた。特に、水環境下から乾燥状態へ移行する過程では、単に水分子が除去されるだけではなく、それに伴ってセルロースどうしが融合し、部分的に結晶性が向上する可能性について興味深い議論が展開された。また、ミクロフィブリルに関する質問に対しては、18本のセルロース分子を対象とした真空環境下での分子動力学シュミレーションの結果をご紹介いただき、セルロース分子が自己集合する可能性についてご説明いただいた。
セミナー終了後には学生・教員による交流会を開催し、講演時間の都合で十分に議論できなかった内容について、活発な意見交換が行われた。参加者は最新の計測技術や木材のナノ構造に関する理解を深めるとともに、今後の共同研究の可能性についても議論を交わすなど、非常に有意義なセミナーとなった。
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