メニュー

トピックス

【2025.09.26 GIR公開セミナー報告】Dr. Cornelia Weltzien “Are Automation and Digitalization the Technologies that will Enable Diversification of Crop Production?”

イベント報告
2025.9.29

◆講演者:Dr. Cornelia Weltzien (ドイツ、ライプニッツ農業工学・ バイオエコノミー研究所、教授)
◆講演タイトル:”Are Automation and Digitalization the Technologies that will Enable Diversification of Crop Production? “
◆日時:2025年9月26日(金)(15:00~16:30)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 2号館  1階 2-11講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:農学研究院 大津直子  教授 (グローバルイノベーション研究院  Global Research Hub “栄養塩マネジメント学拠点”)
開催案内
◆参加人数:10人

講演概要

Cornelia Weltzien 先生をお迎えし、GIRセミナーを開催した。Cornelia先生は研究所のAgromechatronics Department Headでおられ、農業機械分野で世界的に著名な研究者である。本学との繋がりも深く、セミナー前には農業環境工学部門の教員や博士課程学生とディスカッションして頂いた。

初めに、ライプニッツ農業工学・ バイオエコノミー研究所は、工学・農学・経済学を融合し、学際的な研究を行っていることをお話頂いた。欧州では農業現場での生物多様性維持が求められており、複数の作物種を同じあるいは近くの圃場で栽培したり、農場の中に虫や鳥が生息できる緩衝地帯を設けたりされている。このため小回りの利くよう、農業機械の小型化が進んでおり、さらにAIを搭載して自動運転が可能な機器が増えている。そのような機器をご紹介頂いた。

様々なセンサーを搭載したロボットや、作物と雑草を画像により区別しながら除草を行うロボット、ドローンから撮影した作物の画像からの生育をモニタリングする方法の詳細についてもご説明頂いた。

最後に、農業機械の発達によって、生物多様性維持や持続可能な農業に何ができるかについて、学生と一緒にディスカッションを行った。アジア出身の留学生が聴衆に多く、途上国では機械が雇用を奪うことが懸念されていることや、日本や国土の7割が森林なので生物多様性は大きな問題ではなく、化学肥料や農薬の削減、また減少する農業人口を補うために農業機械が求められていることなど、国や地域により異なる側面から農業機械をとらえることの重要性についても議論した。

 

このページの上部へ