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イベント報告

【2019.06.11 GIR公開セミナー報告】『中心小体複製の基本原理とその理論化』『生きた細胞内で力を意のままに発生する手法の開発とそとその理論化』

2019.6.25

講演者:

北川大樹(東京大学大学院薬学系研究科・教授)-『中心小体複製の基本原理とその理論化』

井上尊生(Johns Hopkins大学Department of Cell Biology・教授)-『生きた細胞内で力を意のままに発生する手法の開発とそとその理論化』

◆日時:2019年6月11日(火)

◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス 11号館 5階 L1153教室

◆言語:日本語

◆開催担当者:篠原恭介 准教授(グローバルイノベーション研究院  ライフサイエンス分野  篠原チーム)

◆参加人数: 30名

開催案内

講演概要

本セミナーでは細胞生物学分野の中心体形成について研究をされている北川大樹博士と合成細胞生物学を研究されている井上尊生博士に最近の知見をお話いただいた。
1人目の北川博士は中心体の複製に注目して研究を進めている。中心体は1度の細胞周期につき必ず1回複製されるが、その過程でPLK4, STIL, SAS6という分子が順次リン酸化されていく事がこの複製に必要である事を発見された。さらに母中心体から娘中心体が形成される過程でPLK4が自己組織化しタンパク質から構成される凝縮体液滴を形成する事が報告された。このPLK4タンパク質の液滴は母中心体の周辺に最初に3~4個出現するが、互いのリン酸化を抑制しあう事で1個の液滴だけが生き残り、ここから1個の娘中心体が形成される事が報告された。最後に、この間の1回/1細胞周期の複製がどのような原理に支えられているかを知るためにコンピューターシミュレーションを用いて理論化し説明する試みが紹介された。母中心体周辺のPLK4が互いにリン酸化を抑えあうという関係性をチューリングモデル(反応拡散モデル)を仮定しシミュレーションを行ったところある一定の時間で1個のPLK4液滴が生き残り娘中心体を形成するという実験結果が再現された。
2人目の講演者の井上博士は生きた細胞内で分子を操作できるプローブを開発する研究を行っている。本セミナーでは最近進められているミトコンドリアに力を負荷し切断する化学プローブの話題を紹介いただいた。病原菌が細胞移動に利用しているアクチン重合タンパク質に対してラパマイシンを処理した時に瞬時にミトコンドリアに繋留するしくみ(ケミカルダイメライザーChemical dimerizer)を遺伝学的に設計した。試薬処理の瞬間にミトコンドリアやストレス顆粒が切断される美しい動画を紹介いただいた。

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