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【2024.3.7 GIR公開セミナー報告】Dr. Richard S. Nelson “Virus-induced silencing of host genes for functional genomics studies in plants: An update on its power and use”

イベント報告
2024.4.18

◆講演者:Dr. Richard S. Nelson (米国、オクラホマ州立大学、教授)
◆講演タイトル:”Virus-induced silencing of host genes for functional genomics studies in plants: An update on its power and use”
◆日時:2024年3月7日(木)(16:00~17:00)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス2号館 2階 2-23講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院 鈴木 龍汰 特任助教(グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 佐々木チーム
開催案内
◆参加人数:25 人

講演概要

オクラホマ州立大学のRichard Nelson博士をお迎えしてGIRセミナーを開催した。7つの研究グループから24名の参加があった。Nelson博士は、Samuel Roberts Noble Foundationで長年PIとして、蛍光顕微鏡を用いた植物ウイルスのイメージング解析や外来遺伝子の導入を目的とした新規ウイルスベクター開発を中心として植物生理学や植物病理学分野で活躍し、米国植物病理学会のウイルス委員会の委員長および多数のジャーナルのエディターやレフェリーを経験されている。現在は、オクラホマ州立大学で客員教授として講義を担当される一方で、多くの論文のレフェリーをこなされている。

Nelson先生からは、ウイルス誘導性ジーンサイレンシング(VIGS)技術を用いた遺伝子発現抑制による遺伝子機能解析の原理や長所と短所について概説していただいた。今回の講義では、具体的な例として、トウモロコシやイネなどの重要作物における植物病理学的な最新の基礎研究の説明に留まらず、foxtail millet(アワ類)のバイオ燃料資材としての有効利用に向けて行ったVIGS技術を用いた自らの研究内容についても紹介していただいた。

セミナー後には学生を含めた参加者から非常に活発な質疑応答があり、終了予定時間を30分超過したため強制的にセミナーを終了するほどであった。終了後でもNelson博士への質問も続いていた。セミナー終了後には、参加者との交流会の場をもうけた。Nelson博士と学生との間での交流が深まっただけでなく、異なる研究室の学生かんでも情報交換が行われ、大変有意義な場となっていた。またGIRメンバーと今後の研究の方向性や論文投稿の準備の進め方などについて確認した。

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