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【2023.7.25. GIR公開セミナー報告】Dr. Shan-Li Wang “Chemical speciation and bioavailability of gallium, indium and thallium in paddy soils”

イベント報告
2023.9.12

◆Dr. Shan-Li Wang (台湾、台湾大学、教授)
◆講演タイトル: “Chemical speciation and bioavailability of gallium, indium and thallium in paddy soils”
◆日時:2023年7月25日(火) 16:30~17:30
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス BASE本館1F会議室
◆言語:英語
◆開催担当者:橋本 洋平  准教授 (グローバルイノベーション研究院 「栄養塩マネジメント学」拠点)
開催案内
◆参加人数: 7名

講演概要

 国立台湾大学の Shan-Li Wang 教授は、土壌汚染対策に関する研究について長年取り組んでおり、各種分光分析法を導入して汚染土壌の重金属類の化学種を明らかにしてきた。今回の GIR セミナーでは、ガリウムやインジウムなどのレアメタルについて、土壌における溶解性や生物利用性に関する研究成果が報告された。ガリウムやインジウムによる土壌汚染は、問題が顕在化しているわけではないが、これらの金属が各種半導体や製品に利用されているため、今後廃水や廃棄によって土壌の汚染が発生する可能性が考えられる。しかし、これらの金属の土壌中における動態は、ほとんどわかっていない。
 Wang教授は、ガリウムとインジウムの化学的な相違、土壌中における溶解性を、これらの元素の化学種に着目して整理して紹介して。また、Wang教授はこの結果を、今後の汚染対策に活用するための提案をわかりやすく説明された。講演後の質疑応答では、学生を含め参加者全員からの質問が挙がり、議論が行われたことが印象的であった。学生に対し、水溶液化学に関連した基本的な理論の説明もあり、発表内容の理解を促す配慮もなされた。

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