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◆講演者:Dr. Wei-Li Hsu (台湾、国立中興大学、教授)
◆講演タイトル:”The Potent Oncolytic Activity of Attenuated Orf Virus on Nasopharyngeal Carcinoma”
◆日時:2026年2月9日(月)(10:30~12:00)
◆会場:東京農工大学 小金井キャンパス ⼩⾦井動物救急医療センター(KAMEC)3階セミナー室
◆言語:英語
◆開催担当者:グローバルイノベーション研究院 工学研究院 黒田 裕 教授 (グローバルイノベーション研究院 ライフサイエンス分野 黒田チーム)
◆開催案内
◆参加人数:30人以上
講演概要
今回は、台湾・国立中興大学(NCHU)のHsu教授を招き、Orfウイルス(ORFV)を用いた癌治療に関するGIRセミナーを開催した。
Hsu教授は先行研究で、野生型Orfウイルス(ORFV)が鼻咽頭癌(NPC)を死滅させることを発見した。このことから、ORFVは癌治療における有望な新規ウイルスベクター候補であると考え、研究を継続している。まず、医療用途に向けての安全性を向上させるため、病原性因子であるVEGFまたはCBPのいずれかを欠損させた2種類の弱毒化ORFVベクターを作製し、それらの腫瘍溶解効果を評価した。動物実験で、弱毒化した組換えORFVがNPC細胞に効率的に感染し、細胞死を誘導することを検証した。また、ORFV感染はNPC細胞にピロプトーシスを誘導し、感染初期には顕著な細胞剥離とFAKおよびAKTの活性低下を伴った。
自然免疫応答、特にNK細胞の走化性はORFV感染によって増強され、その結果、NPC細胞に対する細胞傷害活性が高まった。さらに、野生型およびCBP欠失型ORFVの感染は、異種移植マウスモデルにおいて腫瘍増殖を有意に抑制した。これらの抗腫瘍活性の結果から、弱毒化CBP欠失型ORFVは、医療用途においてより安全なウイルスベクターとして期待されることが紹介された。
講演後の意見交換会では、NCHUへの学生派遣・受入および、共同研究について活発な意見交換が行われ、今後も継続的に共同研究を推進していくことが確認された。
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