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◆講演者:Prof. Yanfu Kuo (台湾、国立台湾大学、教授)
◆講演タイトル:”The Recent Applications of AI in Agriculture in Taiwan”
◆日時:2025年8月8日(金)(11:00~12:00)
◆会場:東京農工大学 府中キャンパス 農学部 第2講義棟 2階 2-21講義室
◆言語:英語
◆開催担当者:農学研究院 帖佐 直 教授 (グローバルイノベーション研究院 エネルギー分野 ポンサトーンチーム)
◆開催案内
◆参加人数:16人
講演概要
Yanfu Kuo(郭彥甫)先生をお迎えし、GIR 公開セミナーを開催した。Yanfu Kuo先生は、農業機械の自動化や知能化を専門とし、国立台湾大学の生物機電工程学系の教授として教育・研究に携われている。農作業技術に関連したマシンビジョンの研究者としては、AI応用の先駆者である。
「The Recent Applications of AI in Agriculture in Taiwan」と題した本セミナーにおいては、マシンビジョン研究における機械学習の活用として、トマト葉の病害識別、木材樹種の画像識別、養殖エビの生長観察、鶏の異常行動検知など、作物のみならず、林業、水産、畜産と幅広い分野での取り組みについてご講演頂いた。
木材樹種の画像識別においては、国産(台湾産)と日本産のヒノキの識別について、遺伝的な特性に起因する判別結果についての考察やフェノミクス研究への展開が示された。養殖エビの生長観察では、エビの体長と同時に餌の摂取量を計測するにあたり、AIの応用のみならず、システム構成や画像解析の詳細についても解説して頂いた。
いずれの研究においても、単なるAI技術の適用ではなく、農学的な背景や応用技術としての位置づけについてKuo先生の独自の視点に触れることができたことは貴重な機会となった。世界中で、農業分野におけるAI適用の研究が進展するなかで、最後には、「AIエージェント」という表現で、ロボット技術との融合による今後の研究の展開についてもご披露頂いた。
講演後の質疑応答では、学生からの、画像計測のノウハウに関する質問にも気さくに対応していただき、和やかな雰囲気のもので交流を深めることもできた。
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