研究概要
巨大な樹木の体躯を支持し、1000年をも超える生活を保障しているのは、木材から分子にまで至る最適化された階層構造に他ならない。人類はこの天然資源を古来より木造建築・家具・紙といった適材適所な利活用により文明・文化を発展させてきた。近年は、化石資源の大量消費による地球規模の大気環境の悪化に加え、プラスチック材料による海洋汚染といった深刻な課題に直面し、生分解性材料としても再注目されている。本研究では、樹木という高度な3次元構造体の各階層に着目し、その形態形成を含めた基本原理を正確に理解した上で、構造的・化学的・力学的特性を最大限に活かした材料開発を目的とする。バイオマスという素材を伝統的な知識と最先端技術を融合させて高度化するだけでなく、生分解評価を確実に図ることで循環型社会を実現する革新的なプラットフォームを構築する。

外国人研究者について
Valérie Meyer
所属研究機関 |
The Pulp and Paper Research & Technical Centre (フランス) |
部門 |
CTP Microscopy Laboratory |
職位 |
プロジェクト マネージャー |
URL |
- |
Benjamin Duiége
所属研究機関 |
The Pulp and Paper Research & Technical Centre (フランス) |
部門 |
Biobased Material Division |
職位 |
ヘッド |
URL |
- |