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破骨細胞分化と骨吸収における天然由来化合物の影響

【ライフサイエンス】 稲田全規ユニット2

  • 研究概要

    天然由来因子であるβクリプトキサンチン(β-cry)はカロテノイドの一種であり、果実や野菜に含まれる。Inada-Grundler研究チームでは、β-cryが歯周病原因因子であるリポ多糖(LPS)により引き起こされる歯槽骨破壊を抑制することを明らかとしてきた。また、骨芽細胞を用いた実験系において、β-cryがLPS誘導性のNFκB(核内因子κB)経路を阻害することで、PGE2産生を抑制することを見出した(図2)。そこで、作用機序を解明するため、分子間結合シミュレーションを行ったところ、NFκB経路に関与するIKKのATP結合領域に直接結合する可能性を示唆した。IKK活性化測定では、β-cryはIKK活性を阻害するが、ATP濃度依存的にその効果が減弱されることが示された。現在、これら結果を発展させ、複数の天然由来因子の試験による、LPS誘導性骨破壊への抑制効果を解析している。

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