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リグニン生合成経路の全容解明とそれに基づく新規木質バイオマスの創出

【食料】 梶田真也ユニット

  • 研究概要

    リグニンは植物細胞壁に蓄積する芳香族高分子であり、必須アミノ酸のフェニルアラニンやチロシンから十数段階の酵素反応を経て合成される。他の細胞壁成分と異なり、リグニン生合成の最終段階は酵素が関与しないラジカル反応で進行し、また細胞壁内で生成するラジカル種には多様な分子が存在するため、微視的にみると自然界に存在するリグニンの構造は極めて複雑である。このリグニン生合成の仕組みを逆手に取ると、特定の分子を人為的に細胞壁へ輸送することにより、これまでには存在しない構造のリグニンを創出できる可能性がある。本研究においては、生体内で種々の芳香族化合物が合成されるメカニズムを培養細胞や個体を用いて詳細に解析し、その知見に基づいて産業利用上有利な構造を具えた新規リグニンを含む植物バイオマスの創出を目的に種々の取り組みを行う。

代表者について

外国人研究者について

Edouard Pesquet

所属研究機関 ストックホルム大学  (スウェーデン)
部門 Department of Ecology, Environment and Plant Sciences
職位 准教授
URL

https://www.su.se/profiles/epesq-1.251402

その他の研究者

髙田 昌嗣(農学研究院・助教)

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