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健康維持・各種疾病克服をめざした生体機能の解明とその制御法の探索研究

【食料】高橋・渋谷チーム

  • 研究概要

    高齢化に伴う医療費の高騰が我が国の社会保障制度を圧迫していることから、様々な病気に対する「先制医療」が求められている。本研究チームは、健康寿命をできうる限り長くし「ピンピンコロリ」を可能にするために、規則正しい生活習慣をサポートする機能性食品開発や疾病の早期発見・治療技術の開発を目指している。その目標達成のために本チームは、RNA、タンパク質、低分子化合物の質量分析法による直接分析と細胞レベルでの機能解析に関する独自技術開発と共に、動物・植物・昆虫モデルを用いた個体レベルで解析する研究者を加え、分子レベルから個体レベルまでの生物機能を総合的に解析できる体制で研究に取り組む。

  • 研究目的

    肥満の予防、ストレスの低減、健康な脳機能の維持を目的とした機能性食品の開発を目的とする。また、リボヌクレオプロテオミクス分野の確立と、その技術を駆使することにより動物・植物細胞の機能を解明し、疾病の早期発見・治療技術の開発、物質生産の効率化・新規有用物質の開発に繋げることを目指す。

  • 研究計画

    ①リボヌクレオプロテオミクス技術を基礎とした研究を実施する。
    1)分泌顆粒エクソソームの機能解析、2)難病性神経疾患の原因遺伝子産物が形成するRNA-タンパク質複合体の機能解析、3)リボソームの生合成機構の解析、4)小分子RNAの生成機構の解析、5)植物におけるオーキシン生合成主経路の解明、6)ハーブ茶およびその成分の健康増進作用の解析の研究、7)腸内環境に基づいた食物繊維、食用油による代謝改善効果の検証。

    ②単離・同定および合成された機能性化合物の病態への有効性を確認するため、マウスやラットを用いた海馬ニューロン新生に着目した神経発達障害モデルや、各種の臓器を標的とした発がんないし慢性臓器障害モデルを用いて検索を行う。

    ③昆虫から新たな有用物質を探索し、その単離を試みる。

    ④単離・同定および合成された機能性化合物の生体への有効性を確認するため、主に代謝機能、内分泌機能、または腸内細菌叢解析を行う。

代表者について

外国人研究者について

その他の研究者

三浦 豊 (農学研究院・教授)
木村 郁夫 (テニュアトラック推進機構(農学研究院)・特任准教授)
天竺桂 弘子 (農学研究院・講師)
永岡 謙太郎 (農学研究院・准教授)

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